健康コラム > 健康コラム第5回 「『健診』と『検診』の違い 」
目次
はじめに
みなさんは「けんしん」を受けていますか?
「けんしん」と辞書でひくと、「健診」と「検診」が出てきます。同じ読み方でも、漢字が違う2つの「けんしん」は、それぞれ違う意味を持っています。
みなさんは、どちら「けんしん」を受けていますか?
今回は、「健診」と「検診」の違いについて説明します。
健診とは
健康診断の略で、自身の健康状態を確認し、病気を予防することを目的としています。
会社で行う定期健診や特定健診(特定健康診査)が主なもので、「肥満はないか?」「血圧は大丈夫か?」など、体の一般的なチェックとなります。
健診には特定健診や職場での定期健診、学校での健診などがあります。
特定健診とは、平成20年から始まった、いわゆるメタボ健診。40歳から74歳までが対象です。
職場での健診とは、労働安全衛生法でその実施が定められ、事業主が費用を負担します。
学校での健診とは、学校保健法でその実施が定められ、計測、目・耳・皮膚・心臓などの疾患の有無を調べます。
検診とは
特定の病気を発見するために行う検査の事を指し、病気を早期発見し、早期治療につなげることを目的としています。主なものとして、がん検診(胃がん・肺がん・大腸がん・前立腺がん・乳がん・子宮がんなど)や、歯科検診などがあります。
検診には対策型検診と任意型検診があります。
対策型検診とは、胃がん・肺がん・大腸がん・乳がん・子宮頸がん・前立腺がんの早期発見を目的に、自治体が一定の年齢範囲の住民に対して公共的な予防対策として実施しています。費用は少額の自己負担か無料のことが多いです。
任意型検診とは、病気の早期発見・早期診察を目的とする任意(自由診療)で提供される医療サービスです。代表例は人間ドックです。基本的には全額自己負担になります。
自分の健康は自分で守るために、まずは病気予防のための健康診断を受けましょう!がんを発見するためには、健康診断だけではなく、がん検診を受けることも大切です。