健康コラム > 健康診断血液検査の基準範囲と測定方法の変更について
目次
基準範囲の変更について
これまで、健康診断血液検査の基準範囲については各施設が独自に設定していることが多く、施設間で差が生じておりました。
松阪地区でも同様の問題が発生していることから、健診の基準範囲統一に向けた検討が行われ、令和3年4月1日より松阪地区の3病院(松阪市民病院、済生会松阪総合病院、JA三重厚生連松阪中央総合病院)と松阪地区医師会松阪市健診センターで同一の基準範囲を設定し、運用することとなりました。
この基準範囲は、基本的に2019年度日本人間ドック学会のガイドラインを採用し、設定のない項目については、JCCLS共用基準範囲を用いております。
測定方法の変更について
肝機能検査のALP(アルカリフォスファターゼ)・LDの測定方法がJSCC法から世界的に普及しているIFCC法へ変更を行いました。
●ALP(アルカリフォスファターゼ)
測定値が以前の約1/3になり、基準値が変更されました。
●LD
基準値が変更されましたが、測定値は以前とかわりません。
今回の変更により一部の血液検査項目につきまして、令和3年3月31日以前の判定結果と異なる場合がございますのでご了承願います。