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目次

高血圧とは

慢性的に血圧が正常より上昇した状態をいい、生活習慣病の中で最も患者数が多いものです。
しかし、自覚症状は現れないことが多く、他の病気でもみられる症状である為、数年〜十数年の放置からある日突然合併症の現れる病気です。

血圧の分類

目標血圧 130/85mmHg未満

血圧は年齢を重ねるにつれ上がっていく傾向にあり、常に変動している為、緊張している時、また運動後、体調不良の場合も上昇します。

世界保健機構(WHO)ガイドライン

一口メモ 〜 診療所で測る血圧は高い!? 〜
血圧の診断は明らかに高い人を除き簡単でなく、繰り返し測定し、本当に高いのかを見極めます。
実際測定してみると、測定ごとに血圧の変動する人がかなりいるのです。
病院で測る際は「医師や看護師の威圧感」、「高いかもしれない・・・という緊張」から非常に高い人がいて、『白衣高血圧』と呼ばれています。
しかしながら、かかりつけ医で継続し測定する事は非常に重要な事です。 日頃の自分の血圧を知るということは、とても大切な事なのでお家でも一度安静にして測ってみてはいかがですか?

高血圧による合併症

・動脈硬化
動脈硬化は正常な人に比べ長年の間に動脈に負担がかかり、いたむ事によって狭心症や心筋梗塞、脳出血、脳梗塞、腎不全など命に関わる怖い病気を招いてしまいます。

わずかな症状を見逃すな!!

脳障害・・・・頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気
心臓障害・・・動悸、息切れ、脈の乱れ
腎障害・・・・むくみ、視力低下

高血圧による合併症

1.塩分をひかえた食生活

しょうゆ、ソース、味噌などの調味料ばかりでなく、加工食品の添加物にも多く含まれている為気をつけましょう。
降圧効果の期待されているものには、牛乳、小魚、魚介類、肉、緑黄色野菜があります。
カリウム、カルシウムを多く含んだ食品をたくさん食べるように心がけましょう。
ただし、腎障害がある人はこれらの食品が悪影響を及ぼす事もあります。医師への相談をお勧めします。

2.適性体重の維持

肥満は高血圧の大敵です。高血圧だけでなく、糖尿病や高脂血症も引き起こしやすくなります。
下の式からあなたの標準体重、BMI指数を求めてみてください。

標準体重(kg)= 身長(m) × 身長(m) × 22

BMI指数    = 測定体重(kg)/ 身長(m) × 身長(m)

(BMI指数の判断基準)
やせ:18.5未満    標準:18.5〜24.9    肥満:25以上

3.運動

生活習慣病の予防や健康、適正体重の維持のためにも運動は必要不可欠です。
適度な運動は、ストレスの解消にもなり、交感神経の緊張をほぐして血圧を下げる効果があります。
血行促進にもつながって余分な圧力をかけなくても血液が流れやすくなります。
ただし、勝負にこだわったり、歯を食いしばってするような運動は血圧を上げやすくなり逆効果です。
ウォーキングやラジオ体操、水泳、サイクリングなど心身をリラックスさせながらできる運動をお勧めします。
また駅などの階段の上り下りもいい運動になりますが、負担もかけやすくなるため、駆け上がったりせずに少しずつゆっくりと行ったほうがよいでしょう。

4.アルコール

飲酒習慣は血圧上昇の原因となります。大量の飲酒は高血圧に加えて脳卒中やアルコール性心筋症、心房細動、夜間睡眠時無呼吸などを引き起こすだけでなく、癌の原因にもなり死亡率を高めます。
1日の飲酒量は、日本酒で1合、ビールなら中ビン1本以下にした方が良いでしょう。

5.その他

ストレス、睡眠不足を避け、規則正しい生活を送るよう心がけましょう。
現代の生活ではストレスを避けるのは難しいかもしれませんが、カラオケ、スポーツ、旅行などそれぞれのやり方で気分転換してみてはいかがでしょう。
忙しく温泉などに行けない人でもお家での入浴で『温泉のもと』を入れるだけでも、気分は変わると思いませんか?
タバコは血管を収縮して一時的に血圧をあげ、動脈硬化も促進させます。《百害あって一利なし》。
過度の飲酒とタバコの併用により、心臓病、脳卒中の危険が増しますよ。

日常生活の「こんなところ」にご用心!

高血圧は前述したとおり、自覚症状が少なく気がついたときには重症になっていたり、他の病気が併発しているということにもなりかねません。日頃の健康管理が予防に重要なウェイトをしめます。
自分の血圧を把握する為にも家庭で定期的に血圧を測定し、少しでも異常を感じた場合はお近くの診療所にご相談していただくと良いでしょう。
少しの体調の変化でも相談できる身近な主治医をもたれることをお勧めします。